農業・漁業・商工業。多様な魅力に溢れた県

首都圏の東側、房総半島に位置する千葉県。海岸線の長さは530kmにもなり、変化に富む雄大な景観を見せています。映像では、太平洋に突き出た岬に建つ白亜の犬吠埼灯台を上空から捉えました。犬吠崎の南にあるのが、長大な砂浜の九十九里浜。その沿岸に伸びる九十九里道路、通称「波乗り道路」をリアライズトレーラーが駆け抜けます。
首都圏にありながら美しい海や山に恵まれた千葉県は、農業・漁業が盛ん。さらに商業・工業はいずれも全国トップクラスです。ものづくり系の中小企業や大学などが集まる東葛地域、成田空港に関連する産業や国際物流が集積する成田周辺地域、石油化学や鋼鉄などの素材産業がコンビナートを形成する京葉臨海地域と、エリアごとに異なる特色が見られます。

千葉の物流を語るうえで欠かせない存在が東京湾アクアラインです。東京湾の中央部を横断して千葉県の木更津市と神奈川県の川崎をつなぐ全長15.1kmの自動車専用道路で、1997年に開通しました。海上の休憩施設「海ほたる」を中心に木更津側の約5kmが橋梁、川崎側の約10kmが海底トンネルとなっています。
東京湾アクアラインが開通したことで、木更津・川崎間の距離は約100kmから約30kmに短縮。所要時間も90分から30分となり、開通後には首都圏の物流がいっそう活発化しました。
リアライズトレーラーも日々、この東京湾アクアラインを行き来しています。

伝統技術で鍛え上げられる刃物「千葉工匠具」

房総半島では江戸時代を通して大規模な河川工事や新田開発、畜産が盛んでした。そのため農具や職人の仕事道具をつくる鍛治職人が増えたといわれています。
今でも鋏や鎌、包丁などの刃物をつくる技法が受け継がれており、2017年には「千葉工匠具」として経済産業大臣により国の伝統工芸品に指定されました。
映像に登場するのは、そんな職人の技術を未来へ受け継ごうとする株式会社五香刃物製作所。オリジナルブランドの牛刀(洋包丁)「光月作刃物」を製作する職人の姿を捉えました。型切りから刃付けまで、40以上の工程をひとりの職人が一貫してこなしています。