由布岳やくじゅう連山の絶景が続くやまなみハイウェイ

「おんせん県」のキャッチフレーズを掲げる大分県では、ほとんどの市町村で温泉が湧き出しています。源泉総数・湧出量は、ともに全国1位。温泉の恵みを活用した地熱発電の電力量も、日本一を誇ります。
なかでも名湯の郷として人気の高い別府と湯布院から、熊本県の阿蘇へと続いているのが県道11号線です。「やまなみハイウェイ」の愛称で親しまれるこの道は、豊かな自然に囲まれた爽快ドライブロード。木々に囲まれた峠道を抜けると、くじゅう連山を正面に望む長者原や、ゆるやかな丘陵が続く飯田高原などの絶景ポイントが続きます。映像では、由布岳の麓を通る道を上空から捉えました。一帯を覆う鮮やかな緑の草原が、目に鮮やかです。

九州を代表する石油コンビナートと大型工業港

リアライズトレーラーが走っていく橋は、別府湾に注ぐ大野川河口付近の大在大橋です。背景に広がるのは、別府湾南岸の大分コンビナート。九州では唯一の石油精製所や国内屈指の製鉄所が立地する、重化学産業の集積地です。
このコンビナートとともに発展してきたのが、東西の長さが25kmに及ぶ大型工業港・大分港。水深が深いため、荷を満載にした世界最大級の大型船も着桟することができ、原油タンカーや鉱石船、コンテナ船などが盛んに行き来しています。
また映像には、別府市から大分市へと至る別府湾の海岸線も登場。ゆるやかなカーブを描く道を、リアライズトレーラーが駆け抜けていきます。

伝統工芸士がひとつひとつ編み上げる、別府竹細工

大分県は日本一の真竹の産地であり、良質な真竹がたくさん育っています。その竹から作られるのが、国の伝統的工芸品に指定されている別府竹細工。江戸時代には別府の湯治客が滞在中に使う台所用品として作られ、やがて土産物として定着してきました。別府には現在も日本で唯一の竹工芸専門訓練学校があり、優れた作家や技術者を輩出しています。
撮影を行なったのは、国産竹にこだわったものづくりを続ける竹工房 オンセ。伝統工芸士である職人が、竹を割り、削り出して作った竹ひごを、一本一本丁寧に編み上げていきます。
完成したのは、波のような模様が美しいバッグ。竹の色の濃淡と光沢が、豊かな表情を生み出しています。