物流の新たな要となった気仙沼湾横断橋

宮城県の西側には蔵王・船形・栗駒などの山々が連なり、東側は太平洋に向かって開けています。県の中央部に位置する仙台都市圏は、東北地方最大の商業エリア。とくに仙台空港と仙台塩釜港は東北の玄関口であり、国内・国際物流の要となっています。
宮城、岩手、青森の3県にまたがる三陸海岸では、全長359kmの三陸沿岸道路、通称「復興道路」の整備が進行中。リアライズトレーラーが渡っていく気仙沼湾横断橋も、この高速道路の一部です。自然と調和する端正な姿と、想定外の地震にも粘り強く耐えられる設計を兼ね備え、2021年3月に開通しました。仙台市と岩手県宮古市が直結したことで、さらなる物流の効率化が期待されています。

世界三大漁場に数えられる三陸・金華山沖

三陸沖とその南側の金華山沖は、世界有数の豊かな漁場。寒流である親潮と暖流である黒潮の潮目にあたり、多種多様な魚が集まっています。海岸近くまで迫り出す山からはミネラル豊富な水が絶えず流れ込むため、エサとなるプランクトンも豊富に発生。さらに複雑に入り組んだリアス式海岸や島々が生きものの住処になるという好条件が重なり、海の幸の宝庫となっているのです。
また映像には、江戸時代から北上川の水運を利用して栄えた石巻港も登場します。2012年には仙台塩釜港・松島港と統合され、国際拠点港湾の一区域となりました。港の周辺には紙・パルプ関連や木材・合板関連をはじめとする工場が集まっており、東北のものづくりの拠点港となっています。

これからの水産業を担う、若手漁師の育成

宮城県の海岸線のほぼ中央に位置する石巻市は、明治時代から漁業のまちとして栄えてきました。その中心となっているのが、石巻魚市場。2015年に高度衛生管理施設として生まれ変わり、国内のみならず海外へも新鮮な海の幸を出荷されるようになりました。
近年では漁師の後継者不足などが問題となっていますが、漁業、行政、地域による新たな担い手の育成にも力が入れられています。漁の様子を撮影したのは、若手漁師集団である一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン。漁業の魅力を伝え、2024年までに三陸において多様な能力をもつ「フィッシャーマン」1000人増やすことを目的に活動しています。