山形YAMAGATA

母なる川に育まれた、日本有数の穀倉地帯

山形県は、東北地方の日本海側に位置しています。海沿いに広がる庄内平野は、最上川や赤川、月光川などが流れ込む肥沃な土地。日本有数の穀倉地帯であり、耕地のおよそ9割を水田が占めています。田園風景のなかを駆け抜けていく、リアライズトレーラーの姿を捉えました。
また、山形県の母なる川といわれる最上川の風景も印象的です。江戸時代には最上川の水運によって江戸や上方とつながり、さかんに文化と経済の交流が行われていました。映像のなかでリアライズトレーラーが渡っていくのは、日本海に注ぎ込む河口にもっとも近い出羽大橋。冬になると、橋の上流にあるスワンパークにたくさんの白鳥たちが渡ってきます。

現在・過去・未来をあらわす霊山、出羽三山

蔵王や鳥海、吾妻など、日本百名山に数えられる山々に囲まれているのも、山形県の特色です。なかでも名高いのが、羽黒山、月山、湯殿山からなる出羽三山。それぞれの山は現在、過去、未来を象徴するといわれており、江戸時代からは三山を巡る「生まれ変わりの旅」が広く信仰を集めるようになりました。
リアライズトレーラーがくぐり抜けていく大きな鳥居は、三山参拝の玄関口を飾る羽黒山大鳥居。親柱は直径2mもあり、県道47号線をまたいで聳え立っています。鳥居の背景に鎮座しているのは、出羽三山の主峰である月山。頂上の「おむろ」にある月山神社には、農業や航海・漁労を守護する月読命が祀られています。

世界中で愛される、山形生まれの木工家具

県土面積の72%が森林に覆われている山形県。豊かな自然に育まれた文化が今も受け継がれているのか、優れた木工家具メーカーが点在しています。
そのひとつが、1940年創業の天童木工。終戦後にいちはやく成形合板の技術を取り入れ、無垢材では表現できなかった曲線をもつ家具を生み出しました。映像のなかで職人が手がけているのは、同社を代表するプロダクトの「バタフライスツール」と「ムライスツール」。まずは 接着材を塗った 薄い板を一枚ずつ重ね合わせ、型に入れて プレスします。そこに 熱を加えることで接着材が固まり、複雑な曲線を描くパーツに 。さらに塗装と研磨を繰り返すことで、上質な手触りに仕上げていきます 。完成品のしなやかなフォルムと艶やかさに注目してください。