広島HIROSHIMA

ヒトとモノが活発に動く、中国地方の中枢

中国地方でもっとも人口が多く、さまざまなビジネスの拠点となっている広島県。関西経済圏と九州経済圏の中間に位置し、人流・物流がともに活発なことから、交通網も発達しています。なかでも政令指定都市である広島市は、とくに交通量の多いエリア。映像には、国道31号線のバイパスの一部である広島大橋が登場します。広島湾の奥部をまたぐ全長1020mの橋は、1968年の建設当初、日本最大の渡海橋でした。
市の中心部を東西に貫くのは、平和大通り。この道路には、戦後、平和と復興への思いを込めて国内外から贈られた木々が街路樹として植えられました。「日本の道100選」にも選ばれた緑豊かな道を、リアライズトレーラーが走っていきます。

島から島へ駆け巡るリアライズトレーラー

県の南部に広がる瀬戸内海には大小700以上の島が浮かんでおり、独特の景勝を織りなしています。それらの島々のうち、広島県に属するのは全国最多の142島。島と島をつなぐ多くの橋は、地域の暮らしを支える大切な存在です。
そのうちのひとつが、「安芸灘とびしま街道」とも呼ばれる安芸灘諸島連絡架橋。漁業や柑橘類の栽培が盛んな安芸灘諸島と本州をつなぐ橋で、現在7号橋まで開通しています。映像では、本州から3番目の橋・豊島大橋を駆け抜けていくリアライズトレーラーの姿を捉えました。豊島大橋は上蒲刈島と豊島をつないでおり、広島県の県鳥・アビが飛来する海域が近いことから「アビ大橋」という愛称でも親しまれています。

熟練の筆司が生み出す世界屈指の化粧筆

広島県には国が定める5つの伝統的工芸品があります。そのなかでもよく知られているのが、安芸郡熊野町で生産される熊野筆。もともとは書筆が中心でしたが、戦後から画筆や化粧筆も多くつくられるようになりました。
撮影を行なったのは、世界中のメイクアップアーティストに愛用されている化粧筆のメーカー・株式会社竹宝堂。厳選した素材を用途によって使い分け、肌触りが優しく、仕上がりの発色も見事な逸品をつくり続けています。映像では、高品質な原毛を厳選するところから、整えた穂先を軸に取り付けて完成するまで、職人の手先をクローズアップしました。初代筆司の卓越した技術が、若い世代へと確実に受け継がれています。