沖縄OKINAWA

珊瑚礁の海に囲まれた、日本を代表するリゾート地

日本の南端、九州と台湾の間にある沖縄県。大小160もの島からなり、そのうち50近くの島で住民が暮らしています。一年を通して気温が高く、琉球王朝の雰囲気や南国の自然を味わえる沖縄は、日本でも指折りのリゾート地。産業の割合を見ても、観光をはじめとする第三次産業が大半を占めています。
また沖縄といえば、なんといってもサンゴ礁が広がる透き通った海でしょう。映像には、この美しい海に四方を囲まれた海中道路が登場。沖縄本島と浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島の4島をつなぐ、全長約5kmのドライブロードです。コバルトブルーのなかを駆け抜けていく、リアライズトレーラーの姿を捉えました。

島同士をつなぐ絶景の海上橋とリアライズトレーラー

沖縄県には鉄道がないため、移動は自動車が中心。さらに多くの島々から県土が構成されているため、島と島をつなぐ橋が各所で見られます。そのなかでも名高い橋のひとつが、本島の北部と古宇利島を結ぶ古宇利大橋。2005(平成17)年に開通した全長1960mの橋で、海のなかを走る絶景スポットとして知られています。
また島同士を結ぶ橋のほか、牧港湾に注ぐ牧港川河口に架けられた高架橋も撮影しました。この橋のある浦添市は、14世紀ごろには琉球王朝でもっとも栄えた王都だったのだそう。牧港はその地名からもわかる通り重要な港であり、本土の商船が出入りするほか、中国との朝貢貿易の拠点にもなっていました。現在も浦添市には、多くの史跡が残っています。

沖縄の伝統芸能に欠かせない楽器・三線

2021年現在、国の伝統的工芸品に指定されている楽器はわずか2つしかありません。そのひとつが、沖縄県の三線です。
14世紀末頃に原型となる楽器が中国から伝えられ、17世紀初頭には琉球王国の正式な宮廷楽器として発展しました。胴の部分に「チーガ」と呼ばれる蛇皮を張るのが特徴です。現在はユネスコ無形文化遺産に登録された伝統芸能・組踊をはじめ、民謡やポップスなど幅広いジャンルで用いられています。沖縄の文化において楽器としての価値を超え、特別な意味を持って人々と関わっている存在です。
撮影を行なったのは、浦添市の仲嶺三線店。沖縄県の認定工芸士である仲嶺盛文氏の製作風景を追いました。仲嶺氏のこだわりは、歌い手の声に合わせて音色を調整すること。昔ながらの繊細な職人技で楽器が仕上がっていく過程に注目してください。