山、川、平野。変化に富んだ地形が織りなす風景

日本のほぼ中央に位置する群馬県。北西部には丘陵山岳地帯、南東部には関東平野が広がっており、その間を利根川が流れています。
利根川は信濃川に次いで日本で2番目に長い川であり、流域面積は日本一。古くから関東平野を潤し、太平洋に面する銚子港と江戸をつなぐ水運も盛んでした。映像にはこの川に架かる群馬大橋を、リアライズトレーラーが渡っていく様子を収めています。また、利根川のかたわらに建つ群馬県庁の風景も印象的。地上33階建で県庁舎としては日本でもっとも高く、背景には雄大な赤城山が控えています。

新幹線や高速道路などの高速交通網が整備され、首都圏にもアクセスしやすい群馬県ですが、豊かな大自然も失われていません。県土のおよそ3分の2は山地が占めており、登山客の熱い視線を集めるスポットも数多くあります。
とりわけ有名な山岳のひとつが、長野県との県境にそびえる浅間山です。映像には浅間山麓の上信越高原国立公園を縦走し、群馬県・嬬恋村と長野県・軽井沢を結ぶ鬼押ハイウェーが登場。浅間山を一望できる約16kmのドライブルートで、四季折々に表情を変える木立に囲まれた道を、リアライズトレーラーが疾走します。

全国一の流通量を誇る縁起物・高崎だるま

群馬の伝統工芸品のなかでも、全国的にもっとも多く流通しているのは高崎市の「高崎だるま」でしょう。およそ200年前につくられ始めたといわれており、年間の出荷数はなんと約90万個。その眉は鶴、ひげは亀を表現しているそうです。
製造工程の撮影は、有限会社だるまの幸喜で行いました。古紙を溶かした水に金型を沈めて生地をつくり、天日で乾燥させ、ひとつひとつ着色し、顔を描く。これらすべてが、手作業で行われています。
どんな困難をも乗り越えて使命を果たすトラックドライバーの姿は、いくら転がしてもすぐに起き上がる七転び八起きのだるまとどこか似ているかもしれません。